
Q1 あなたがこの会社(三重県)で働くきっかけは? 自営業の方は今の仕事を選んだきっかけは?
― 扇芳閣は家業なので、旅館の息子として育ち、継ぐことには何の迷いもありませんでした。15歳の時に父が倒れ、自分が継ぐという意識は強まりました。プロ野球選手を目指して明治大学に進学しましたが、ひじを痛めて挫折。旅館を継ぐなら海外を知っておこうと、シアトルに留学し、海外の大手旅行代理店に就職。長野県で起業して観光の仕事を手掛けた後、オランダの大学院で経営学の修士号を取得し、三重に戻って社長を継ぎました。
Q2 三重県(鳥羽市)での暮らしについて、感想などを自由に答えてください。
― 海外で「うちの旅館は伊勢志摩国立公園の中にあるんだよ」と、話すと非常に驚かれます。きっと、広大な自然の中にある超豪華なホテルをイメージするんでしょうね。日本ではさほど珍しくありませんが、海外ではナショナルパークの中で人が暮らしているのは珍しいんです。鳥羽には海女文化があり、人と自然が一体となった営みをナショナルパークの中で綿々と続いていることは非常に価値が高いことだと思います。わたしはそんな鳥羽を誇りに思います。
Q3 あなたの会社(お仕事)のオススメポイントは?
― 接客業の醍醐味はお客様の反応がつぶさに分かる、「手触り感」です。お客様の反応を見ているだけではなく、どのように感じているか、何を欲しているか、を推察し、業務にどう反映させていくか、をよく考えて行動することが、やりがいに直結しています。ヒントは現場にあります。逆に言えば、ここを見ずにして、旅館の仕事は成り立ちません。
Q4 これから三重で働こうと考えている人にひとこと
― 働くことによって、大切なことを見失わないでください。仕事中心の生活になり、働くことにだけ意識がいって、家族や友人をないがしろにしてほしくない。むしろ、働くことで、家族や友人をもっと大切にしてほしい。そう思います。
Q5 扇芳閣 が気になる方はこちら
― ホームページ https://www.senpokaku.com/
(2025年3月27日掲載)